有馬記念(中山芝2500m)を過去のデータ傾向と過去のレースラップ分析、出走馬全頭のラップ分析から、好走する馬のヒントを探っていきます!
過去のレースラップ
過去・過去平均


良馬場5年間の平均ペース
良馬場の過去5年の平均ペースは
前3F 36.5秒
前5F 61.2秒
後5F 60.0秒
上り3F36.1秒
平均タイム2:32.4秒
平均勝ち馬上がり35.3秒
特徴
中山競馬場 芝2500m 右回り

コーナー6つの特殊なコース。激しい消耗戦になりやすく、スタミナが問われる。ハイレベルなレースになるほど、ラストスパートの地点が前になり、有馬記念では2コーナーの出口付近からペースが上がる。そのため、基本的に上がりがかかりやすいレースとなる。先行できる馬の方が圧倒的に有利で差し・追い込み馬は、かなりの力がないと勝つのは難しい。逃げ、先行馬ならばできるだけ内枠が欲しい。
枠
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1- 1- 2-15/19 | 5.3% | 10.5% | 21.1% | 10 | 34 |
| 2枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 10.0% | 15.0% | 0 | 57 |
| 3枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 59 | 46 |
| 4枠 | 3- 0- 2-15/20 | 15.0% | 15.0% | 25.0% | 184 | 76 |
| 5枠 | 3- 2- 1-14/20 | 15.0% | 25.0% | 30.0% | 34 | 55 |
| 6枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 13 | 29 |
| 7枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 5.0% | 10.0% | 0 | 46 |
| 8枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 10.0% | 15.0% | 0 | 57 |
内枠は1コーナーまでに5番手以内に付けると複勝率40%だが、それ以下だと0%。
脚質
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 10.0% | 40.0% | 19 | 100 |
| 先行 | 5- 3- 2- 23/ 33 | 15.2% | 24.2% | 30.3% | 126 | 76 |
| 中団 | 2- 6- 3- 52/ 63 | 3.2% | 12.7% | 17.5% | 13 | 44 |
| 後方 | 0- 1- 2- 47/ 50 | 0.0% | 2.0% | 6.0% | 0 | 27 |
| マクリ | 2- 0- 0- 1/ 3 | 66.7% | 66.7% | 66.7% | 256 | 12 |
上り3F
| 上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 4- 3- 0- 6/ 13 | 30.8% | 53.8% | 53.8% | 191 | 156 |
| 2位 | 2- 1- 1- 5/ 9 | 22.2% | 33.3% | 44.4% | 53 | 103 |
| 3位 | 1- 2- 3- 2/ 8 | 12.5% | 37.5% | 75.0% | 32 | 203 |
| ~5位 | 2- 2- 3- 17/ 24 | 8.3% | 16.7% | 29.2% | 107 | 72 |
| 6位~ | 1- 2- 3- 98/104 | 1.0% | 2.9% | 5.8% | 1 | 1 |
上がり5位以下の馬の複勝率は約6%と厳しい数字。ボーダーラインは35.6秒
適正
先行力
持続力ラップ適正
勝ち馬データ
勝ち馬の近1年の好走レースの共通データ(過去5年)
- RPCI51.9以内の2000m以上のG1を上がり2位以上で優勝。
すべてを満たす馬
なし
前走レース別好走データ
前走菊花賞
好走データ:ダービーか菊花賞で掲示板内。右回り2000m以上のレースを上がり2位以上で優勝経験あり
該当馬:エキサイトバイオ
前走ジャパンカップ
好走データ:ジャパンカップ5着以内。右回りの2000以上の重賞を上がり最速で優勝した経験あり。
該当馬:ジャスティンパレス・ダノンデサイル
前走天皇賞秋
好走データ:皐月賞を優勝または上がり最速で掲示板or天皇賞春か宝塚記念優勝。
該当馬:ミュージアムマイル・メイショウタバル
前走エリザベス女王杯
好走データ:エリザベス女王杯を上がり最速で連帯。
該当馬:レガレイラ
前走アルゼンチン共和国杯
好走データ:アルゼンチン共和国杯を上がり2位以上で優勝。過去にラスト1Fで0.5秒以上減速するレースを上がり3位以上で優勝。
該当馬:なし
全頭ラップ診断
評価の基準
S・・・本命候補!!馬券内にほぼほぼくる!
A・・・相手候補!馬券内にまあまあくる。
B・・・おさえ。もしかしたら馬券内にくる。
C・・・買わない。馬券内に来たらあきらめる。
S評価🔥🔥🔥
ミュージアムマイル


スパっと切れる脚というよりジリジリ伸びてくるタイプの馬で、持続力が求められる有馬記念のラップ適正は高い。前走の天皇賞(秋)は外を回したロスが大きく勝ち馬とは内外の差で大きいため着差以上に評価できる内容だった。皐月賞の内容も強く、4角で接触するシーンがあったが全くブレない走りでフィジカルの強さを示した。中山競馬場に必要なパワーを持っていて、斤量と枠に恵まれている今回は優勝の大チャンス。キャリア全て上がり4位以上と末脚能力も高く信頼できる。
A評価🔥🔥
ダノンデサイル


前走のジャパンカップは前半力んだことが敗因とコメントが出ていた。力みながらもレベルが高かったジャパンカップで3着は評価できる。
ドバイシーマCでは32秒台の末脚でカランダガン相手に1馬身差以上の快勝し、3走前のAJCCや昨年の京成杯では外を回す不利がありながら持続力ラップのレースを優勝とスタミナも豊富。
ミドルペース以上でも末脚を使える点は高評価で、有馬記念のラップ適正は高い。前半さえ落ち着いて流れに乗ることができれば勝ち負けできる。
エキサイトバイオ


持続力を求められたラジオNIKKEI賞では内を回した恩恵はあったが、上がり2位で優勝と評価できる内容だった。前走の菊花賞も初角から先行した馬には厳しいレースだったが、しっかり3着に入線している。
先行力と持続力を兼ね備えていて、有馬記念のラップ適正は高い。末脚ではミュージアムマイル・ダノンデサイルに劣るため、直線で差されるかもしれないが、着内は十分狙える能力はある。最内はかなり有利に働きそう。
ジャスティンパレス


上がりのかかるレースで速い末脚を使えるタイプの馬で有馬記念のラップ適正は高い。
前走のジャパンカップは初角でポジションを下げる不利があり、ラップ的に展開は向いたが、ズブさが出てきたため加速を求められる東京競馬場では分が悪かった。それでもしっかり掲示板を確保できていることから有馬記念でも通用する地力は十分ある。
前走ジャパンカップ組の好走データに該当し、有利な内枠に入ることができた。スタートさえ決まれば末脚能力はメンバー上位なので勝ち負けできる。
B評価🔥
シンエンペラー


前走のジャパンカップは初角から先団に付ける競馬で展開が向かなかったうえに、そもそも瞬発力を求められるラップに適正が無いため参考外でいい。
右回りコースを上がり最速で優勝した経験がなく、有馬記念のラップ適正はやや低い。しかし、ネオムターフカップでは早めにスパートをかけるラップを制して優勝している。末脚能力で劣るが、内を回して脚を溜めれば着内に残ってもおかしくない。
タスティエーラ


前走のジャパンカップは序盤から先行する競馬で展開が向かなかったうえに、伸びない内の馬場を通したため見直し可能。
上がりがかかるスローペースのレースで好走が目立つ馬でレガレイラと脚質が似ている。今回ペースが落ち着けば8枠でも好走できる能力はある。今回ペースが落ち着くと予想する人やレガレイラを本命にする人は買っておいた方が良い。
危険な人気馬💀
レガレイラ


去年の有馬記念の勝ち馬だが、去年の有馬記念はスローペースだった。スローペースのレースでは強い競馬ができているが、ミドルペース以上になると2歳時のホープフルS以降好走歴がない。
また、今年優勝しているオールカマー・エリザベス女王杯で負かした馬は弱く、今回のメンバーと比べると見劣りする。ペースが落ち着けば好走する可能性が高いが、ペースが流れると、初角のポジション次第では届かない可能性もある。
メイショウタバル


前走の天皇賞秋は33秒台前半の末脚を求められたレースで、パワータイプのこの馬には厳しいラップだったため参考外でいい。
優勝した宝塚記念はラップだけ見ると先行馬に厳しいラップになっているが、前が止まらない馬場だったことを考えると素直に評価できない。また、道悪の影響で有力馬が本領を発揮できなかったことも大きかった。
有馬記念では最低でも上がり5位以上の末脚を求められるが、メイショウタバルは上がり5位以上の末脚を使って好走した経験が毎日杯以降ない。道悪適正が高いので雨で馬場が渋れば評価を上げたいが、天気予報では土日ともに晴れだった。
C評価
サンライズジパング
グラフなし
昨年のダービー以降久々の芝レースへの挑戦となる。芝レースでの勝ち鞍は重馬場で消耗戦になった若駒S以降なく、成長とともにダートへの適正が強くなった。雨でパワーがより必要な馬場になれば面白いが、良馬場では厳しい。
シュヴァリエローズ
グラフなし
勝ち鞍はすべてスローペースのレースで、近走の内容を見ても能力的に通用しない。
コスモキュランダ


弥生賞・皐月賞では強い競馬ができていたが、古馬になってからの成長が乏しく、近走は掲示板の確保もできていない。ジャパンカップでは9着に敗れたが鞍上の丹内騎手は「納得のいく競馬ができた」とコメントしている。能力的に今回は厳しい。
ミステリーウェイ


大逃げするタイプの逃げ馬で、今回も大きなセーフティリードを取りに行くことが予想される。丹頂S・アルゼンチン共和国杯と大逃げで優勝しているが、レースラップはスローペースで楽逃げできた恩恵が大きい。
2コーナー出口からペースが上がるうえに末脚の上がりを求められる有馬記念ではこれまでどおりのレースはできない。3コーナーでほとんどリードがなくなり、4コーナーでは捕まってしまう可能性が高い。
マイネルエンペラー


前走の天皇賞(春)は先行馬に厳しいラップになったが掲示板を確保する強い内容だった。しかし、上がり上位を使えたレースはスローの瞬発力勝負になったレースで、ミドルペース以上になると速い上がりを使えない。
今回と同じ舞台の日経賞では横綱競馬で勝っているが、メンバーレベルを考えるとそこまで評価できない。末脚を求められる有馬記念ではワンパンチ足りない。
アドマイヤテラ


京都大賞典では4コーナーで外を回して先頭と並ぼうとしたが直線で脚が完全に止まってしまった。好走したレースはすべてスローペースで、京都大賞典の内容を見る限り、長く使える脚はなさそう。加速力を求められる東京競馬場や阪神競馬場など直線が長いコースの方が向いている。
アラタ


前走の福島記念はスローペースで先行して展開が向いたが5着に敗れた。トップハンデだったが相手もそこまで強くないので評価できない。能力的に通用しない。
エルトンバローズ
グラフなし
1800m以下のレースでしか勝ち鞍がなく、2500mは距離が長すぎる。近走ミドルペース以上で上がり上位を出していないためラップ適正も低い。
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