天皇賞秋(東京芝2000m)を過去のデータ傾向と過去のレースラップ分析、出走馬全頭のラップ分析から、好走する馬のヒントを探っていきます!
過去のレースラップ
過去・過去平均
特徴
東京競馬場 芝2000m(Bコース2日目)
良馬場の過去5年の平均ペースは
前3F 35.6秒
前5F 59.4秒
後5F 57.4秒
上り3F34.1秒
平均タイム1:57.2秒
スタートしてすぐにコーナーを迎えるので、外枠の馬は距離ロスが大きく不利なコースです。過去10年で二桁馬番から優勝した馬はでていません。
中間もそれほど緩まないペースで進み、4コーナーから加速が始まります。中間が緩まないので追走力がない馬は後方になり、苦しくなります。
ラスト4ハロンは46秒台前半と速く、ラスト3ハロン勝負というよりラスト4ハロン勝負になりやすいです。
ラスト2ハロンは減速ラップを刻むので、一瞬の切れ味がある馬より、長く良い脚を使えるタイプが有利です。
スピード能力
瞬発力
枠
スタート後すぐコーナーを迎えるので外枠の馬は不利。1から9馬番(10-8-6-65)に対し11から18馬番は(0-2-4-62)と一桁馬番が有利です。二桁馬番は人気馬でもサートゥルナーリア6着、イスラボニータ3着と苦戦しています。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 3- 0-11/15 | 6.7% | 26.7% | 26.7% | 10 | 38 |
2枠 | 1- 1- 0-15/17 | 5.9% | 11.8% | 11.8% | 64 | 42 |
3枠 | 1- 0- 2-14/17 | 5.9% | 5.9% | 17.6% | 20 | 35 |
4枠 | 4- 0- 1-13/18 | 22.2% | 22.2% | 27.8% | 67 | 66 |
5枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% | 18 | 41 |
6枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% | 6 | 47 |
7枠 | 1- 2- 3-17/23 | 4.3% | 13.0% | 26.1% | 6 | 73 |
8枠 | 0- 0- 2-21/23 | 0.0% | 0.0% | 8.7% | 0 | 23 |
脚質
穴をあけるのは逃げ馬です。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 104 |
先行 | 5- 3- 2- 29/ 39 | 12.8% | 20.5% | 25.6% | 32 | 39 |
中団 | 5- 4- 2- 48/ 59 | 8.5% | 15.3% | 18.6% | 36 | 51 |
後方 | 0- 2- 4- 36/ 42 | 0.0% | 4.8% | 14.3% | 0 | 33 |
マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
上り3F
上がり勝負になるので末脚が速い馬が好成績です。
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 3- 6- 1- 3/ 13 | 23.1% | 69.2% | 76.9% | 128 | 211 |
2位 | 2- 1- 3- 3/ 9 | 22.2% | 33.3% | 66.7% | 52 | 110 |
3位 | 3- 0- 0- 5/ 8 | 37.5% | 37.5% | 37.5% | 76 | 42 |
〜5位 | 1- 0- 2- 20/ 23 | 4.3% | 4.3% | 13.0% | 15 | 45 |
6位〜 | 1- 3- 4- 90/ 98 | 1.0% | 4.1% | 8.2% | 3 | 19 |
勝ち馬データ
勝ち馬の近1年の好走レースの共通データ(過去4年)
- ラスト2ハロン減速するレースで上がり最速で連帯または先行して上がり2位以上で連帯
すべてを満たす馬
リフレーミング
穴馬データ
当日4番人気以下で馬券に絡んだ馬の共通データ(過去4年)
- 前走4着以上
- 前走0.5秒差以内
- 前走馬体重460-519㎏
- 前走後方以外
- 前走G2以上
- 5歳以下
- 前走札幌・東京・京都
すべてを満たした馬の成績
0- 3- 3- 2/ 8
勝率0.0%
連帯率37.5%
複勝率75.0%
単回0 複回228
ベラジオオペラ
ホウオウビスケッツ
主な前哨戦
全頭ラップ診断
評価の基準
S・・・本命候補!!馬券内にほぼほぼくる!
A・・・相手候補!馬券内にまあまあくる。
B・・・おさえ。もしかしたら馬券内にくる。
C・・・買わない。馬券内に来たらあきらめる。
1ベラジオオペラ
評価 良馬場S 道悪S
穴馬データに該当した馬です。
4歳になってスタートがすごく良くなった印象があります。大阪杯も宝塚記念も先行馬には苦しい展開になりましたが、どちらのレースも先行馬で唯一好走できています。
内枠が有利な東京2000mで念願の内枠をゲットしました。今まで外枠から先行して強い競馬をしていた馬が内枠を取ったのですから鬼に金棒ですね。
ラスト4F55.9秒だった宝塚記念でも展開不利のなか上がり4位を使える馬です。楽に先行させたら捕まえるのは難しいと思います。
2マテンロウスカイ
評価 良馬場C 道悪C
前走の毎日王冠はほとんど追っていないので参考外でいいです。2000m戦は新馬戦以来勝ち鞍がなく、ベストは1600m~1800mまでで、2000mはちょっと長いと思います。
2番と最高の枠を取ることができましたが、内を回して距離ロスをなくしても瞬発力がないので厳しいと思います。
3ステラヴェローチェ
評価 良馬場C 道悪C
札幌記念は内を回した恩恵が大きいので素直に評価できません。前走のオールカマーでも最後甘くなってしまっていますし、瞬発力を求められるレースで好走がないので適正は低いです。
4タスティエーラ
1年間好走がないのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場B 道悪B
宝塚記念は重馬場が敗因、大阪杯は持続力ラップが敗因、有馬記念は直線で挟まれる不利と凡走にはすべて明確な理由があります。
菊花賞ではラスト4F46.5秒のラップを上がり2位で迫ってきているので、スローペースでレースが進めば好走する可能性は高くなります。
ただ、上り33秒台前半の上がりを使えたことはありません。他に瞬発力がある馬がいるので3着にこれるかどうかと思います。
5ノースブリッジ
評価 良馬場C 道悪C
時計がかかる持続力ラップで好走が目立つ馬です。消耗戦の方が適正が高く、瞬発力を求められると厳しいです。
6ソールオリエンス
評価 良馬場B 道悪C
宝塚記念はローシャムパークが早めに仕掛けたおかげで後方待機していた馬に展開が向いたレースでした。
ポジションを取る競馬を課題に臨んだ大阪杯で大敗、後方待機で末脚を活かす競馬をした宝塚記念で2着に好走と来ているので、今回も後方で脚を溜める競馬をすると思います。
コーナリングが下手な馬なので内枠は割引きですね。包まれたりしたら4コーナーでスピードに乗れない可能性があります。道悪適正が高いので雨で渋った方が買いやすいです。
7ドウデュース
評価 良馬場B 道悪C
前走の宝塚記念は荒れた内の馬場を通っているので評価を下げる内容ではありませんでした。しかし勝負所の4角手前でポジションを上げれていない点が引っ掛かります。
また、ドウデュースが勝ってきた有馬記念、京都記念、東京優駿はすべて中間で12.5秒以上緩むラップを刻んでいます。
天皇賞秋は過去一番緩んだレースでも12.3秒までしか緩みません。スピード能力を求められると脆い部分があるのでB評価まで。
8キングズパレス
評価 良馬場C 道悪C
前走の新潟記念は完璧な騎乗にも関わらず3着に敗れましたが、2着以内の馬は斤量が軽い馬だったので評価を下げる内容ではありませんでした。
ラスト4Fが46秒台前半のレースで上がり上位を使えている点はこのレースでは買い要素になります。ただ、どれも上がり2位とワンパンチ足りません。
今回スローの瞬発力勝負が濃厚なメンバーなので、適正はあると思いますがレベル的に足りてない印象です。
9ホウオウビスケッツ
評価 良馬場C 道悪C
毎日王冠はスローペースで内前にポジションを取った馬に展開が向いたので素直に評価できません。上がり14位と瞬発力もありませんし、速い末脚を求められる今回のレースでは力不足です。
10ダノンベルーガ
1年間国内のレースで好走がないのでグラフにできませんでした。
評価 良馬場B 道悪B
前走のドバイターフは内枠をロスなく回す競馬ができましたが、直線では詰まって追い出しが遅れる不利がありました。追い出しが遅れたのにスムーズだったナミュールとの差を縮めた内容は評価できると思います。
しかし、前半がかなり流れたレースでもあったので、ラップ的には差し馬に向いたレースでした。2年前3着だった天皇賞秋もパンサラッサが大逃げしてペースが流れましたし、基本的に東京優駿、JCなど上がり上位を記録しているレースはすべて中間が緩まないレースです。
今年の天皇賞秋は速い逃げ馬がいないので去年や2年前よりペースは落ち着きそうですし、そうなるとポジションを取れない弱点が響いてきそうです。
11ジャスティンパレス
評価 良馬場A 道悪C
前走の宝塚記念で大敗したように道悪適正はないので稍重くらいまでなら買えますが、重馬場まで進むと買えません。
高速ラップの持続力勝負や瞬発力勝負に強い馬で、今回の瞬発力勝負濃厚なメンバー構成はプラスに働くと思います。特にラスト4Fが速いラップのレースで上がり上位を使えている点が買い要素で、昨年の天皇賞秋4F46.1秒=上がり最速、阪神大賞典4F46.0秒=上がり最速と4Fトップスピードを持続できる脚質は魅力的です。
スローペースの天皇賞秋ではラスト4Fが35秒台になることも多いので、この馬の強みが活きると思います。
12リバティアイランド
評価 良馬場A 道悪A
ジャパンカップではイクイノックスに次ぐ2着でスターズオンアースやドウデュースなどの強敵に1馬身差以上差をつける内容で高く評価できます。
確実に現競馬界で1位2位を争う強さですが、前走のドバイシーマクラシックではスローペースのレースを後方から追走して届かずに3着でした。
今回外枠に入ったことで、ドバイと同じように後方からの競馬になることが濃厚になりました。メンバー的にも速いペースになりにくそうですし、どんなに末脚が速くても前を捕まえられない可能性はあると思います。
13シルトホルン
評価 良馬場C 道悪C
前走の毎日王冠は進路が開かない不利があったので参考外でいいです。上位の脚を使えないタイプの馬なので、このレースの適正は低いです。前残りに期待したいところですが、この馬より強い先行馬がいますし、それも難しいですね。
14レーベンスティール
評価 良馬場C 道悪C
オールカマーは馬場とラップの恩恵が大きいレースだったので素直に評価できません。
世代上位の実力はあると思いますが、一番不利な8枠に入ったことで前走のような先行策はとれなくなりました。勝つにはリバティアイランドよりも前にポジションを取らないといけませんし、8枠からポジションを取りに行けば無駄な脚を前半に使うことになるのでラストが甘くなります。Bコース初週で外を回せば内を回した馬には敵いませんし、難しい競馬になりそうです。
15ニシノレヴナント
評価 良馬場C 道悪C
OPクラスに勝ち上がってから好走がありません。レベル的に足りませんし、8枠も不利が大きいので厳しいと思います。
予想
良馬場
◎1ベラジオオペラ
〇11ジャスティンパレス
▲6ソールオリエンス
◎1ベラジオオペラは穴馬データに該当した点と先行できる脚質、末脚能力を評価。1枠1番は絶好枠ですし、例年よりスローペースになりそうなメンバーなので先団に付けられる脚質は大きな買い要素だと思います。
〇11ジャスティンパレスは去年の天皇賞秋を評価。レコードを記録したレースで上がり最速を使っている点とイクイノックス相手に0.4秒差まで詰めた内容は高く評価できます。スタートが上手い坂井瑠星騎手に乗り替わることもプラスになります。
▲6ソールオリエンスは内枠を評価。脚を溜められる分外の馬より有利です。コーナリングの不安はありますが、ずっと乗り続けている横山武史騎手を信じたいと思います。宝塚記念ではラスト4F45.9秒のラップで上がり最速を使っている点も高評価です。
ツイッター(現在:X)では買い目と平場の予想も出していますので、フォローお願いします。
【アイルランドトロフィ府中牝馬S】🎯🎯🎯的中‼️
— フジオ@競馬ブロガー (@fujioblog8282) October 14, 2024
◎10シンティレーション🥈
〇15ルージュリナージュ5着
▲6マスクトディーヴァ🥉
▲5ブレイディヴェーグ🥇
2着まで来るとは予想以上に好走してくれました‼️
ワイド2点取りはでかい🔥 https://t.co/fxBQX5I1PF pic.twitter.com/5WybMgkPPz