桜花賞（阪神芝1600ｍ）のレース回顧と騎手や調教師のコメントをまとめていきます。次のレースに向けて復習しましょう。
今回の勝ち馬ラップ
過去５年平均との比較
阪神競馬場 芝2000ｍ（Ｂコース４日目）良馬場
前３F ３４.５秒（平均－０.１秒）
前５F ５８.１秒（平均±０.０秒）
後５F ５７.７秒（平均－０.７秒）
上り３F３４.１秒（平均－０.８秒）
走破タイム１：３２.２秒（平均－０.８秒）
平均勝ち馬上がり３３.４秒（平均－０.６秒）
ラップ：
12.5-10.8-11.2-11.8-11.8-11.4-11.2-11.5
前半は例年どおりの平均ペース、後半は例年よりも瞬発力を求められるレースになりました。
走破タイム１：３２.２秒はリバティアイランドに並ぶ歴代２位タイ。
後５F５７.７秒はアパパネに並ぶ歴代３位タイ。
後３F３４.１秒はスターズオンアースと並ぶ歴代４位タイでした。
中間（４・５F目）で１１.８秒までしか緩まない高速ラップのレースでさらに瞬発力も求められるハイレベルなレースでした。
瞬発力を求められたので脚を貯められた中団の馬、後方の馬に展開が向きました。
その証拠に１着から４着までの馬は末脚４位以内の馬です。
1着ステレンボッシュ
評価 A
中間で１１.８秒までしか緩まないマイル戦で中団のポジションでしっかり脚を貯められたのは高評価です。
ラスト２F２２.７秒はアーモンドアイをしのぐ歴代４位、すべてのラップが過去ベスト５位内のタイムなので近年の桜花賞のなかでも高レベルなレースでした。
４角でわずかにできたスペースを見逃さずに割って入れたことで勝負がつきました。モレイラ騎手の騎乗の上手さ際立ったレースだっと思います。
距離が延びてもこなせるタイプだと思うので、オークスでも好走できると思います。
国枝厩舎といえばアパパネ・アーモンドアイですからね、３冠もあるかもしれません。
騎手・調教師コメントまとめ
(モレイラ騎手)
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/43870
日本でＧⅠ２勝目ですが、一生忘れられないレースになりました。直線に入る手前にスペースについて心配したんですが、残り４００メートルぐらいでスペースができて、そこでの反応が素晴らしかった。ちょっとハナに立つのが早すぎたぐらいで、少し集中力を欠いたんですが、やはり能力のある馬。最後まで頑張ることができました。この馬の今後を楽しみにしてほしいと思います。
2着アスコリピチェーノ
評価 A
４角のカーブから直線に向くタイミングでステレンボッシュに馬体を当てられてポジションを取られたことが痛かったです。
外に振られた分ロスが大きくなりました。それでも後続を抜かせなった内容は評価できます。
ステレンボッシュとの力差はほとんどないと思いますが、オークスに向いているのは瞬発力が高いステレンボッシュの方です。
スピードに乗り切れなかったとコメントがでているので、次の目標に向けてどうやって調整してくるか楽しみです。
騎手・調教師コメントまとめ
(北村宏司騎手)
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１歩目は五分に出ましたが、思ったよりもスピードに乗れず。うまく態勢を整えて進めましたが、４角で少し手応えが苦しくなったところで勝ち馬に割って出られました。そこからゴールまで食いしばって頑張ってくれましたが、差を詰められませんでした。
3着ライトバック
評価 B
後方で脚を貯められたおかげで展開が向き、ペースが流れたおかげで折り合いも付きました。
折り合いさえつけば高い瞬発力が使えることが証明できたと思います。
上がり３２.８秒はすごいですね。阪神開催の桜花賞で上がり３３秒を切った馬はリバティアイランド・サトノレイナス・シゲルピンクダイヤ・ハープスターと名馬ぞろいです。
オークスは折り合いが重要になってくるので、精神面での成長が必要ですね。
精神面の成長があれば、この馬もかなりの名馬に成長する可能性は高いです。
騎手・調教師コメントまとめ
(坂井瑠星騎手)
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前走（エルフィンＳ１着）よりも折り合いがスムーズだった分、直線は素晴らしい脚を使ってくれました。テンションの課題は残りますが、力のある馬だと示せたと思います。
4着スウィープフィート
評価 B
武騎手とめちゃくちゃ手が合ってると思います。
エルフィンSで負けたライトバックにまたしても負けてしまいましたが、敗因は４角でのポジションの差だけなので力は互角だと思います。
オークスではもしかしたら逆転できるかもしれません。
騎手・調教師コメントまとめ
(武豊騎手）
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このメンバーでずっと外を回しては苦しいので、内を通ってどこかが空くかと思ったんだけど…。このメンバーでも十分にやれたし、オークスは楽しみじゃないかな。
5着エトヴプレ
評価 A
スピード能力がとても高い馬ですね。
ワンペースのフィリーズレビューでコラソンビートを完封したように、持続力ラップの方が適正が高そうです。
1600ｍも距離が長そうですし、今後1400ｍ以下のレースで活躍できると思います。
伸びない内を通って、展開も向かないなか５着は高く評価できます。
騎手・調教師コメントまとめ
(鮫島克駿騎手）
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まずは昨日落馬事故のあった藤岡康太騎手の無事を願います。バトンを受けての騎乗でしたが、今までチームがやってきたことを生かすように、力を出し切る競馬はできたかなと思います。
6着ワイドラトゥール
評価 C
インで脚を貯めて直線も外に出しながら割とスムーズに追えましたが、エトヴプレを捕まえられませんでした。
騎乗はベストだったと思うので、能力がここでは足りていませんでした。
チューリップ賞では先行して大敗しているので、今回のように中団で脚を貯める競馬の方が合っていると思います。
G1級ではありませんが、重賞で好走できる能力はあると思います。今後に期待したいです。
騎手・調教師コメントまとめ
(北村友一騎手）
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なし。
7着セキトバイースト
評価 C
瞬発力がない馬なので、上りが３４.１秒になった今回のレースでは厳しかったですね。
好走したレースは全てラスト３Fが３４台後半以上時計がかかるレースなので、ストライクゾーンではありませんでした。
上りがかかる馬場や、道悪では結果をだしているので今後も注意は必要だと思います。
騎手・調教師コメントまとめ
(藤岡佑介騎手）
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すごく落ち着いていて、いい精神状態でレースに向かえました。ラストもしっかりとした脚で、力を出すことができました。
8着クイーンズウォーク
評価 C
内をロスなく回しましたが、最後伸びきれませんでした。
川田騎手は次に向かっていくための準備と言っていますが、どうなんでしょうか。オークスで人気していたらちょっと買いにくいですが・・・。
中途半端に先行して失速しているので、正直オークスにつながるレースにはならなかったと思います。
瞬発力に関しては今回後方から突っ込んできたライトバックとスイープフィートの方がありそうですし、どちらかというと秋華賞の方がむいているかも・・・。
騎手・調教師コメントまとめ
(川田将雅騎手）
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これをいい経験にして、次に向かっていくための準備ですね。
9着テウメッサ
評価 C
中団から末脚にかける競馬をしましたが伸びきれませんでした。
まだ、瞬発力が低いので重賞でも勝つのは先になると思います。
騎手・調教師コメントまとめ
(岩田望来騎手）
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予定していたより後ろのポジションとなりましたが、しまいはしっかりと脚を使ってくれました。
10着ハワイアンティアレ
評価 C
上りがかかる馬場で好走が目立つ馬なので、速い瞬発力勝負になった今回は適正外でした。
騎手・調教師コメントまとめ
(池添謙一騎手）
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もともと前に行ける馬ではないけど、最後はじりじりと脚を使ってくれた。これからの成長が楽しみな馬ですよ。
11着イフェイオン
評価 C
めちゃくちゃ折り合いを欠いていました。この馬のキャリアの中で一番流れたレースだったんですけど、何が嫌だったんでしょうか・・・。
その場の雰囲気や熱気にあてられたのかもしれません。
フェアリーSの内容は良かったので、次走パドックで落ち着いていれば嫌わずに買いたいと思います。
騎手・調教師コメントまとめ
(西村淳也騎手）
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イレ込みが激しく、競馬でもファイトして収まりがつきませんでした。初めてタイトな競馬を経験したことは、次につながると思います。
12着シカゴスティング
評価 C
直線で馬体が横を向きそうになるくらい激しい接触がありました。
浜中騎手が本質的には短い距離が良いと言っているので、距離短縮してきたらいいのかもれません。
騎手・調教師コメントまとめ
(浜中俊騎手）
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道中は馬の後ろで我慢が利いていました。本質的には短い距離でいい馬だと思います。
13着チェルヴィニア
評価 C
８枠から外の好位を取ることができましたが、直線ではフラフラしてバテていました。
これまで好走したレースは中間で大きく緩むレースばかりだったので、今回の息の入らないペースにはついていけませんでしたね。
アルテミスSレコードの実力者なのでここで終わる馬ではないと思います。オークスでは期待したいです。
騎手・調教師コメントまとめ
(ムルザバ騎手）
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リズム良く運ぶことを心がけました。４コーナーまで手応えは良かったんですが、直線では反応してくれませんでした。休み明けの影響があったように思われます。
14着マスクオールウィン
評価 C
後方で折り合いをつけながらのレースになりましたが、伸びきれませんでした。
瞬発力がG1では通用しなかったです。上りが３４秒台後半のレースでしか好走がありませんし、マイルはすこし長かったかもしれません。
騎手・調教師コメントまとめ
(津村明秀騎手）
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ハミを替えたことで折り合いがつきやすくなっていました。随分と気性は大人になってきました。
15着セシリエプラージュ
評価 C
直線で伸びて来れませんでした。
未勝利戦で負かした相手も強くないですし、そこまで強くないと思います。
騎手・調教師コメントまとめ
(Ｍ．デム騎手）
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いいところにはつけられたんだけど、あまり反応は良くなかった。
16着コラソンビート
評価 C
折り合いもついていませんでしたし、直線でばててしまいました。
マイルは長いと思います。今後1400ｍ番長になっていきそうな感じですね。
騎手・調教師コメントまとめ
(横山武史騎手）
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何とか折り合いをつけたかったんですが、千六の距離では長かったですね。思い切って逃げてみるプランもあったのかもしれません。
16着ショウナンマヌエラ
評価 C
今まで緩いペースでしか逃げて好走できていないので、今回のペースではキツかったですね。
騎手・調教師コメントまとめ
(岩田康誠騎手）
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/43870
ちょっと速かったかな。スタートを決めて、この馬のレースをしたんだけどね。
16着キャットファイト
評価 C
自分の競馬はできましたが瞬発力を求められるレースでは力を出せませんでした。中間で緩むか、馬場の恩恵がないと好走できないみたいです。
騎手・調教師コメントまとめ
(松山弘平騎手）
https://tospo-keiba.jp/breaking_news/43870
思ったポジションは取れたんですが、少し気負いが見られたこともあって、今日は力を出し切れなかったように思います。
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